男はヤンキーが好き 女はファンシーが好き

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最近の若い人はとてもお洒落です。昔と比べればスタイルも格段に良くなっていますし、日本人の「平均的なお洒落度」もグッと上がっています。

しかし、どんなに日本人がお洒落ぶってデザインやインテリアを語っても、根底にある「男のヤンキー好き」と「女のファンシー好き」からは逃れられません。


ヤンキーを極めれば侍。由緒ある男のヤンキー体質


「マイルドヤンキー」という言葉が流行っていますが、男の世界は昔から「ヤンキー崇拝文化」です。かつては『ビーバップ・ハイスクール』、今では『クローズ』のような不良の世界がカッコいいとされていますし、おとなしい文化系男子でさえ一度は、「ワル」に憧れます。(最近は減りましたが)高校生や大学生がタバコを吸い始めるのは、悪いことをする自分がカッコよく思えるから。悪い=憧れの対象なのです。

見た目はガラの悪いEXILEは、「マッチョ」「仲間(絆)」「礼儀」と三拍子そろった現代ヤンキーの代表格。彼らは、女性だけでなく男性からも支持されています。

ドクロなど「怖そうなもの」や、龍や虎など「強そうなもの」がデザインされた服も根強く人気。地方に行くほどこのヤンキー崇拝傾向は強まります。

男性が「ヤンキー」的な要素を好むのは、「勝ちたい」「他人になめられたくない」「人の上に立ちたい」「強くなりたい」という男の願望の表れです。要は、「やるのか!」「バカにしてんのか!」「なめんなよ!」というわけ。

実は、気高い日本の魂の代表であるように言われる侍の存在も、ヤンキーと似たようなものです。「武士道とは死ぬことと見つけたり」という「葉隠」の有名な一説も、侍の気持ちになって訳せば、「なめられるくらいなら死んでやる!」。ちょんまげも肩の張った裃も、極めてヤンキー的なファッション。ヤンキーを極めると、侍になるのです。