男は理屈で動く 女は感情で動く
男女のコミュニケーションの違いは、脳の仕組みから生まれることもあります。
会話をしていて「男って理屈っぽいな」「女はそうしてすぐ感情的になるんだろう」と不満を感じたことがあるのではないでしょうか。
この真逆の思考・行動は、それぞれの脳の構造を知れば納得できます。
女性は脳梁が太く、感情と言葉の連携がいい
女性の脳は、左脳と右脳を結ぶケーブルのような役目をする「脳梁」が太く、感じる領域である「右脳」と、言葉を操る「左脳」の連携がいいと言われています。
「感情」と言葉が目まぐるしく交信するからこそ、話が直感的だったり、思いつきをぽんぽん口にしたり、あちこち話が飛んだりもしてしまいます。
話している最中に感情が込み上げてきて、つい泣き出したりするのも女性に多い傾向です。
太いケーブルのおかげで、一度に多くの情報をやり取りできる、いわばブロードバンド回線のような女性の脳は、マシーンとして男性より優秀とも言えます。
大量の情報がやり取りできるのに加え、もともと高感度な「センサー」が身についてるため、物事の細かい部分や周りの人の感情にもよく気がつきます。
これが、一般に女性の方が「気がきく」と言われる理由です。
しかし、その情報量の多さゆえに、決断が遅くなってしまうデメリットもあります。男性なら、レストランでメニューを眺めて「何にしようかな?これ美味しそう、でもこっちもきになる」と
悩む女性にやきもきさせられた経験があることでしょう。これは、高解像度な画像の方が読み込むのに時間がかかるのと同じ原理。
同じメニュー表を見ていても、女性の脳には男性以上の情報が入ってきているのです。
男性は脳梁が細く、モノタスクだから集中力がある
一方、男性の脳は女性に比べて脳長が細く、右脳と左脳の連携が若干弱め。一度に処理できる情報量も落ちますし、回線でいうならアナログ回線。
繋がるまでひたすらコールし続けられる「集中力」はありますが、裏を返せば「一度に一つのことしかできない」とも言えます。(女性は「気がきく」反面、常に「気が散っている」状態とも言えるでしょう)
しかし男性は、女性より右脳が発達しているため、優れた「空間認識能力」を発揮します。これは、三次元空間での位置・方向・大きさ・感覚など、物体の状態や関係性を素早く正確に把握する能力のこと。
例えば、地図をパッと見ただけで位置関係がわかるなど、素早く物事の本質捉える力があります。もともと処理できる情報量が少ない代わりに、細かい部分に気をとられることなく大局を見定められるのです。
会話中であれば、「話のゴールは一体どこか」という一点に集中します。女性のように、他のことを考えたりはしませんし、できません。
どこに問題があり、どうしたらゴールにたどり着けるかに集中するため、よく言えば論理的、悪い言い方をすれば理屈っぽくなるのです。